フロアコーティングとは?フロアコーティングの種類も解説!
フローリングは実はとてもデリケートな箇所で、日々の生活で気づかぬうちに傷がついています。
従来はワックスをかけることで傷や汚れを防いでいました。しかし、ワックスの効果は半年程度なため定期的な塗り直しが必要です。また、ワックスには耐薬品性や耐熱性はないので、結局お手入れに気を付けなければなりません。
そこで、最近ではフロアコーティングでフローリングを保護する手法も主流になってきました。
フロアコーティングは特殊なコーティング剤を塗り、塗膜を張ることによって保護する手法です。フロアコーティングには耐水性や耐薬品性を持つだけでなく、様々な効果を持つ種類があります。
フロアコーティングの種類と効果
まず、フロアコーティングの種類は大きく分けて水性か油性に分けられます。その違いは耐久性と費用です。
耐久性については油性の方が効果が高いですが、水性でもワックスに比べると充分に耐久性があります。しかし、耐久性の効果は水性が1〜2年なのに対し、油性は10〜30年と効果は歴然です。また、耐久性が高い分油性のコーティングは剥離が難しく、費用も水性コーティングより高くなります。
油性コーティングにも様々な種類があり塗料の種類や施工方法の違いにより、効果がや機能が変わります。4種類の油性コーティングと一般的なワックスを、それぞれの特徴に分けて比較してみましょう。
UV系コーティング | ガラス系コーティング | シリコン系コーティング | ウレタン系コーティング | 一般的なワックス | |
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コスト | 高い | やや高い | やや高い | やや安い | 安い |
耐久保護年数目安 | 20~30年 | 20年程度 | 10~15年 | 5年程度 | 半年 |
塗膜表面の硬さ | 3~4H | 8~10H | 3~4H | 1~2H | |
塗膜の厚さ | 厚い | 非常に薄い | やや薄い | 薄い | ほぼなし |
施工時間(乾燥込) | 1日 | 2~3日 | 2~3日 | 2~3日 | 数時間 |
ワックス剥離作業 | 必要 | 必要 | 必要 | 必要 | 不要(美観維持のためには必要) |
施工方法 | 焼き付け(瞬間硬化) | 自然乾燥 | 自然乾燥 | 自然乾燥 | 自然乾燥 |
耐久性 | ◎ | ◯ | ◯ | △ | × |
耐水性 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × |
耐薬品性 | ◎ | ◯※塩素系漂白剤不可 | ◯※塩素系漂白剤不可 | △ | × |
耐摩擦性 | ◯ | ◎ | ◯ | △ | × |
ペット対応(グリップ) | ◯ | △ | ◯ | × | × |
再塗布・メンテナンス | ◎(入居済・居住中施工可) | △ | △ | △ | 定期的に再塗布必要 2回に一度は剥離必要 |
備考 | かなりツヤが出る | 密着性△ 補修跡が目立つ | グリップ(滑り止め)が効きすぎる |
このように種類によって耐久年数が大きく変わり、見た目やグリップ(滑り止め)に差があります。
これらの違いはあくまで特徴なので、どれが優れているということよりもニーズに合わせて選択するのが良いでしょう。
フロアコーティングはこんな人におすすめ!おすすめのフロアコーティングの種類も!
前述した通り、フロアコーティングには種類によって様々な違いがあります。
それぞれのメリット・デメリットを把握して最適なフロアコーティングを選びましょう。
UVフロアコーティング
UVフロアコーティングはこんな人にオススメ
- すでに居住中の方
- 引越しまで時間がない方
- お年寄りやペットがいる家庭
- 小さなお子様がいる家庭
UVフロアコーティングのメリット
- 瞬時に硬化するため乾燥時間が必要ありません。スケジュールに余裕がない方でも施工が可能です。
- 除菌効果のある塩素系漂白剤が使用できるため、小さなお子様がいる家庭でも安心です。油などで汚れがちなキッチンの床にもオススメです。
- 適度なグリップがあるため、足腰に負担がかかりやすいお年寄りやペットがいる家庭でも安心です。
- 耐久性が高いため、特別な長期間メンテナンスが不要でフローリングの美しさが維持できます。
UVフロアコーティングのデメリット
- かなりツヤが出るため、好みに合わない方は注意が必要です。
- 特殊な機材や技術が必要なため、他のコーティングより高価になる。
ガラスフロアコーティング
ガラスフロアコーティングはこんな人にオススメ
- すり傷を防ぎフローリングの美しさを保ちたい方
- フローリングの自然な風合いを感じたい方
- 引越しまでの期間に余裕がある方
ガラスフロアコーティングのメリット
- 高硬度でコーティングするため、生活の傷や経年劣化からフローリングを保護します。
- 塗膜の厚さが薄く、ツヤのないコーティングのため、コーティング特有のツヤが苦手な方に向いています。
ガラスフロアコーティングのデメリット
- 生活できるようになるまで2〜3日の乾燥期間が必要になるため、スケジュールによっては施工が難しくなります。
- グリップ効果がないため、滑り止め対策にはなりません。
- 再塗布やメンテナンスの難易度が高く、補修の後が目立ちます。
シリコンフロアコーティング
シリコンフロアコーティングはこんな人にオススメ
- コーティングの費用は抑えたいけど、日々のお手入れをラクにしたい方
- お年寄りやペットがいる家庭
- 引越しまでの期間に余裕がある方
シリコンフロアコーティングのメリット
- 古くから採用されているコーティング方法で、他のコーティングに比べ安価に施工ができる。
- グリップがあるため、お年寄りやペットがいる家庭に向いています。
シリコンフロアコーティングのデメリット
- 生活できるようになるまで2〜3日の乾燥期間が必要になるため、スケジュールによっては施工が難しくなります。
- 他のコーティングに比べると保護年数が低いため、将来、再塗布をする必要があります。
ウレタンフロアコーティング
ウレタンフロアコーティングはこんな人にオススメ
- とにかく費用を抑えたい方
- フローリングの自然な風合いを感じたい方
ウレタンフロアコーティングのメリット
- 施工が容易であるため、比較的見た目に関するトラブルが少ない
- コーティング特有のツヤが出にくい
ウレタンフロアコーティングのデメリット
- 乾燥時間が2〜3日間ある
- 耐久性が低く再塗布が必要
フロアコーティングをする際のポイントとは
すでに入居している方や、費用について悩んでいる方もまだ諦めることはありません。
目的や家庭にあった最適なコーティング方法を検討してみましょう。
費用は抑えたいが、特に汚れやすいキッチンをきれいに保ちたい
コーティングの満足度が高く、コーティングして正解だったと感じる方が多いのがキッチンです。
キッチンは水や油が飛んだり頑固な汚れが付きやすい場所で、他の場所より床が傷みやすい場所ですよね。そこで、コーティングの中でも耐久性や耐薬品性が高いUVコーティングがオススメです。
全部の部屋をコーティングする余裕はなくても、キッチンだけでもコーティングしておくことで日々の掃除がラクになります。
リビングに施工したいがフローリングの風合いを活かしたい
リビングは来客があった際に一番目に付く場所であり、家族が揃う場所でもあるため家の中でも長い時間を過ごすため、長期的にみると汚れたり劣化しやすい場所です。
しかし「無垢材などの木材の優しい風合いがなくなってしまうのが嫌」という方は、光沢感が薄いUVコーティングがオススメです。
また、リビングは毎日使う場所であるため、乾燥時間がかかるコーティングをするのは難しいですよね。UVコーティングは特殊な機械で瞬間硬化できるため、すでに入居している方でも当日中に部屋に入ることができます。
しかも、耐久年数が長く、硬度も比較的高いためメンテナンスが容易なのも嬉しいポイントです。
とにかく費用は抑えたいが、トイレを清潔に保ちやすい
家の中で汚れやすいところといえば、トイレも気になる場所ですよね。
トイレは汚れやすく、掃除するのが億劫になりがちです。
シリコンコーティングは比較的費用がかからず、耐久性もあるため効果的です。
耐水性もあるため、水の染み込みを防いで床が腐食するのも防ぎます。簡単に汚れを落とすことができるので、こまめに掃除をしやすくなり清潔に保つことができます。
全部の部屋にフロアコーティングをするのではなく、気になる部分だけでもコーティングをしておくと日々のお手入れがラクになります。また、コーティングすることによってフローリングを長持ちさせることができます。
新築の状態を少しでも長く保ちたかったり、リフォームを考えている方はフロアコーティングを視野に入れておくといいのではないでしょうか。
フロアコーティング業者の選び方
フロアコーティングは費用や時間のかかる事なので満足のいく効果を得るために、業者を慎重に選ぶことで未然にトラブルを防ぎましょう。
とは言え、フロアコーティングを施工しようと思っても、どこに依頼すればいいか分からないですよね。
そこで、フロアコーティングの業者を選ぶ際のポイントをご紹介します。
ホームページをチェックしよう
まず、サービス内容や実績数を確認するためにホームページを確認してみましょう。
施工の流れや作業工程が掲載されているかはチェックポイントのひとつです。親切な会社であれば、一般の人には分かりづらい部分の説明をきちんとしてくれるはずです。また作業工程の説明に併せて、施工の様子が分かる写真が掲載されていると信頼できる業者である可能性が高いです。
また「お客様の声」で施主側の感想を確認しておきましょう。
施工の内容だけでなく、営業の対応など細かいところまで書かれている事もあり、その業者について知るヒントになります。
フロアコーティング専門業者を選ぼう
数ある業者から選択を迷ったときは、専門業者に依頼しましょう。
フロアコーティングは想像以上に高い技術を要します。しかし、清掃業者などが副業としてコーティング施工を行っているケースも少なくありません。
フロアコーティング施工はフローリングの種類や、気温や湿度にまで注意しなければならない難しい作業です。安い価格だからと言ってすぐに飛びつくのではなく、確かな技術を持った専門業者にお願いするのが正解です。
フロアコーティングのおすすめ業者を徹底比較!フロアコーティングをお考えの方は専門業者へ頼むのがおすすめです!
安心できる業者はやはり、確かな技術を持った「フロアコーティングの専門業者」です。
数あるフローリング業者の中から、専門業者に絞ってご紹介します。
日本一の施工実績を誇る、安心・高品質な業者
エコプロコートは1991年に創業したフロアコーティング専門業者です。
施工実績は年間およそ6,000件と、圧倒的な施工数を誇ります。
また、高い保護性能と施工技術から、一般住宅だけでなく、文教施設や医療機関を中心に全国の店舗や施設で採用されている業者です。
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