マンションの管理会社の受託戸数ランキング!
マンション管理会社のランキングの指標とされる一つに、受託戸数があります。これはその年に管理を委託された戸数を元にランキング化されるものですが、単に受託戸数が多ければ良いということでもありません。
特にデベロッパー系の管理会社の場合、グループ企業が建築したマンションの管理が自動的に入ってくるため、営業努力や管理会社に対する評価を反映してのランキングとは言えない部分があります。
しかし管理実績という点では大いに参考にできる指標であるとともに、前年、前々年と比較してどうかという視点で見ていく必要があります。
第1位 日本ハウズイング株式会社 約44万戸
独立系の管理会社で、2位の大京アステージと毎年1位を争っています。2位以下はすべてデベロッパー系の管理会社であることから、日本ハウズイングの営業力や高評価が際立っています。
日本ハウズイングは分譲マンションだけではなく賃貸マンションの管理も手がけており、海外でも事業展開を進めている会社です。国内拠点を各地に展開して機動的なサービスを行っており、教育にも力を入れているという特徴があります。
第2位 株式会社大京アステージ 約42万戸
ライオンズマンションを展開する大京の管理を手がけるのが大京アステージです。業界のパイオニア的存在で、総会や管理組合運営上のサポートにも定評があります。
また24時間有人対応可能なサポート体制、災害などの緊急事態に備えた対策にも力を注いでいます。
第3位 株式会社東急コミュニティー 約33万戸
こちらもデベロッパー系のマンション管理の老舗です。東急コミュニティーはマンションの他、公共施設などの管理も行っており、同社ホームページによれば受託戸数の30%は管理会社見直しによって獲得したものです。
東急コミュニティーの特徴としては設備等のメンテナンスや修繕を行う技術系スタッフを自社で1600人抱えていることで、日常的な点検から大規模な改修工事までトータルな対応が可能だという点でしょう。
4位以下のランキングは以下のとおりです。
第4位 三菱地所コミュニティ株式会社 約32万戸
第5位 株式会社長谷工コミュニティ 約27万戸
マンション管理会社受託戸数ランキングはマンション管理新聞が年1回発表しているものです。
マンションの管理会社の満足度ランキング!
でも実際に住んでみての評価はどうなんだろう?このような疑問は当然に出てくるものでしょう。受託戸数以外に参考になる指標はないものか?そんな疑問に応える指標が満足度ランキングです。
ここでは「住まいサーフィン」によるマンション管理会社満足度ランキングをご紹介いたします。
第1位 野村不動産パートナーズ
同調査において、9年連続して1位を獲得しているのが野村不動産パートナーズです。同社の特徴は、何と言っても水回り等に異常や不具合があった場合の駆けつけサービスでしょう。
また設備やメンテナンス等の分野において研修を行うなど、管理の品質向上のための環境作りにも注力しています。同社は他の同種の調査でも1位を獲得しており、住人による高評価が際立っています。
またこちらでは管理組合の理事経験者によるランキングも掲載されていますが、管理組合理事経験者からの評価において1位を獲得しているのが伊藤忠アーバンコミュニティです。
管理組合の理事や役員に対する対応の早さや提案力などの項目において、理事経験者から高い評価を受けているのがうかがえる結果となっています。
あまたあるマンション管理会社に対する評価である1つの指標を鵜呑みにするのではなく、さまざまな角度からとらえた指標を総合的な判断の元とすることが大切です。
マンションの管理会社の正しい比較方法、選び方とは?
マンションは管理を買えとは、よく言われる言葉です。しかし実際のところは住んでみないとわからない、目立った違いがわからない部分も多々あることでしょう。
もし現在の管理会社に何らかの不満があるなら、候補を複数選んで見積もりを取り、プレゼンしてもらうことをおすすめします。その際不満点について解消可能か、じっくりと管理会社を見定めましょう。
管理費についての不満なら、まず現在の管理会社に値下げの打診をしてみるのも一つの方法です。併せて複数社から見積もりを取って検討してみるというやり方もあります。
いずれにしてもまず自分のマンションの問題点を明確にし、それを共有していく必要があります。
ここで重要なのは、管理会社を変更することへのコンセンサスです。理事や一部の人間による要望で動くのではなくアンケート等で意見を募り、現状に対する問題認識を共有することが大切です。
認識が共有できていれば、管理組合による今後の運営に協力を得られる可能性がグッと高くなります。マンション管理の実務を担うのは管理会社ですが、管理運営していくのは管理組合です。
管理組合の運営や管理会社の管理は、マンションの資産価値に大きな影響を及ぼします。自分たちのマンションの価値を守ることができるのは、つまるところ自分たちだけなのです。
管理会社の変更をきっかけに組合員の意識が一つにまとまり、より良い管理運営の基盤を作り上げる材料とすることもできます。問題点は改善へのステップの一つの過程に過ぎません。
これらのランキングがより良い管理運営への一つの参考となれば幸いです。