マンションのネズミ駆除は管理会社がしてくれるの？費用は誰が負担するのかも解説！
マンションの天井や壁の中を走り回る小動物の気配がする。ベランダで育てている植物が食い荒らされた。こんな場合はネズミによる被害を疑ってみる必要があるかもしれません。
ほんのわずかな隙間やスペースがあれば、彼らはそこからいともたやすく侵入してきます。排水口や配線スペースなど、マンションと言えどもネズミが入り込めない場所はありません。
ではネズミがいると思われる場合、どうすればいいのでしょうか。マンションは一つの大きな構造体ですから、特定の場所だけに出没していると考えるのは無理があります。
他の入居者もネズミの存在を察知している可能性がありますから、できる範囲で情報を集めてみましょう。次に数部屋でネズミの存在が確認できるようなら、管理組合に全戸アンケートを取ってもらうよう持ち込むのもありです。
アンケート結果をもって管理組合の議題としてもらう。管理組合として対応方針を決定してもらうためにも、全戸アンケートはとても重要な意味を持ってきます。ネズミは一部屋だけの問題ではないことを知ってもらうためにも。
もちろんマンションの管理規約でネズミ等の駆除について定められている場合には、規約に依ることになります。もし規約に定めがない、各戸対応とある場合でも、管理組合に持ち込むことをおすすめします。
先に述べたようにマンション等の共同住宅だとマンション全体の安心安全や衛生管理の問題につながることから、各戸で個別に対処しても効果が薄いという理由があるためです。
マンション管理組合を通してマンション全体の総意として管理会社に駆除等の対応を依頼する。費用負担の問題が絡んでくることもあり、これが最も効果的な方法だと言えるでしょう。
費用については管理費から支払う、新たに徴収する等の方法が考えられます。ネズミ駆除は坪数や施工内容、期間などによって料金が異なりますが、おおむね30万円程度からというのが目安です。
価格のみで選択するとシートを敷き詰めておしまいというパターンもあり得ますから、施工内容を必ずチェックして選ぶ必要があります。
マンションのネズミ駆除に一般的な方法をまとめました！
マンション全体として対応する方が間違いなく効果的だとは言え、自分の部屋をネズミから守るためにできることはあります。ネズミが侵入しているということは、どこかに侵入できる隙間があるからです。
壁と床の隙間、どこかに外からの侵入が可能な穴が開けられていないか念入りにチェックしてみましょう。ネズミは排水口やケーブル等を伝って出入りしているので、そうした隙間をネットやパテなどで埋めてしまいます。
そして食べ物やゴミなど、ネズミが手出しできないようにきちんと保管する、片付けること。部屋にネズミの移動経路らしき場所を発見した場合には、粘着シート等を敷き詰めておくのも手段です。
また効果について賛否はあるもののネズミが嫌う超音波を出して寄せ付けないツール、場所によっては昔からある捕獲器を試してみる価値はあるかもしれません。
これらは自分でできるネズミ対策ですが、専門の業者に依頼する場合にはもっと大がかりで徹底したものになります。侵入経路の調査から駆除、捕獲からネズミの糞等の処分、消毒及び侵入経路の遮断まで行ってくれます。
マンションのネズミ駆除の注意点を解説！
ある程度の費用がかかったとしても、実績がある業者に徹底的に駆除や対策を依頼するのが衛生管理や今後のことを考えた場合には有効で安心と言えるかもしれません。
ただしマンション等の共同住宅の場合、他に考慮すべきポイントがいくつかあります。マンション全体でのネズミ対策に必要な協力が得られること。これが何よりも重要です。
せっかく駆除しても、ゴミ置き場や部屋の使用状況によっては再びネズミが集まってくる可能性があること。共同住宅だからこそゴミを散乱させない、部屋を清潔に使用する等の対策がより重要だと言えるのです。
マンション等を住処とするネズミはクマネズミだと言われています。クマネズミは建物を垂直に移動でき、トラップにも掛かりにくいという説もあります。
しかし放置すれば火災等の原因になる可能性があり、衛生上も好ましいものではありません。ネズミは安全な暮らしを脅かし、健康被害を起こす遠因ともなり得るものです。
ネズミがいると感じたら、個人でできる対策はすべて行ってみる必要があります。それと同時にマンション全体として対応することがとても重要なことなのです。
マンションは居住者全員の大切な資産であり、安心で快適な生活の場所でもあります。それを守れるのは、最終的にはそこで生活する人間だけなのですから。
