大規模修繕工事の品質管理の方法は?

大規模修繕工事における品質管理の重要性

施工箇所が広範囲に及ぶ、マンションの大規模修繕工事において、工事の品質管理を重視することは、手抜き工事を防ぎ、施工不良や追加工事の発生を防ぐことためにも非常に大切です。

品質管理は、どんな規模の工事でも重要な意味を持ちますが、高額な費用が発生し、長期間の工事になるマンションの大規模修繕工事では、特に徹底しておきたい箇所です。

管理組合で、大規模修繕工事における品質管理の重要性を共有しておきましょう。

工事における品質管理の内容とは

品質管理は、工事における施工管理のうちのひとつであり、工程管理と並んで重要な意味を持ちます。

そもそも「品質」とは、物やサービスが、使用目的通りの規格を満たしている状態を示すものです。

食べ物や洋服など、形のある商品が品質を満たしていない時には「不良品」と呼ばれますが、工事の品質が十分ではないときは、「施工不良」と評されることがあります。

つまり、工事における品質管理とは、適切な部材を正しい工法で、設計者の意図に沿うように使用し、当初の計画通りに施工が行われるよう管理するということです。

品質管理は施工業者に委ねられる

大規模修繕工事の品質は、

  • 施工を担当する工事会社による品質管理
  • 外部の専門家による監理

のいずれかの方法でチェックすることができます。

なお、「品質管理」という業務を行うのは、実際に施工を行う施工会社です。

設計者である建築士が行うのは、あくまでも、設計図通りに施工が行われているかをチェックする、「監理」業務です。

外部の専門家に品質管理を任せるメリット

通常、工事の品質管理は、施工を実際に行う工事会社に委ねられます。

しかし、建築士などの専門家に、大規模修繕工事の品質監理を別途依頼することも可能です。

工事品質を施工会社が独自にチェックし、さらに、管理組合・管理会社・施工会社のいずれにも属さない、第三者である建築士が品質を監理することによって、ダブルチェック効果が期待できます。

このような、設計者と施工会社を分けて発注する方式の大規模修繕工事は、設計監理方式と呼ばれます。

大規模修繕工事の設計監理方式のメリットとデメリットは?

信頼できる業者を管理組合が見つけよう

設計監理方式で、建築士などの外部の専門家を利用するときは、工事会社との癒着がない、クリーンな所を選んでおかなければなりません。

万が一、施工会社やマンションの管理会社と癒着した建築士に、大規模修繕工事の監理を任せてしまうと、中間マージンを発生させるために、不必要な工事を追加されてしまう恐れがあります。

そうなると、「第三者の立場で施工を客観的にチェックしてもらえる」という、建築士に業務を委託するメリットがなくなってしまいます。

このような事態を避けるためにも、管理会社が選んだ施工会社や建築士で即決せず、管理組合主導で、施工会社などを選んでいかなくてはなりません。

大規模修繕の業者選定のコツは?